東北慰霊の旅4 [最終更新日:2011年9月10日]

8月26日から28日にかけて,数理哲人は,四たび東北地方を訪問してきました。
今回は,まず26日から27日にかけて:
副島隆彦の学問道場」が設置した福島復興本部(福島県田村市都路町)を訪問し,
27日に宮城県石巻高校文化祭を訪問し,気仙沼市に入り,
28日に宮城県気仙沼高等学校にて勉強の炊き出し「東北大学への数学」を行ってきました。

▼8月26日
「副島隆彦の学問道場」の「福島復興活動本部」(福島県田村市都路町)を訪問しました。
福島第一原発から
21km地点で,若手のYさんが常駐して活動を続けています。
案内をしていただき,現地事情を教示いただきました。
宿泊もさせてもらい,お世話になりました。ありがとうございました。

CIMG0226

▼復興本部近くの
原発から20km地点の検問所。
防護服を体験着用してみたが,サウナスーツのようです。これではまともに動けません。
写真撮影後,執拗な職務質問を受けました。他府県警察の応援の方々です。
真面目に職務を遂行されているようで,ご苦労様です。

CIMG0237

小学校の校庭では表土を剥がす作業が進められています。
この地域は人口3,000人ほどで,現在は200人程度が生活しているということです。
車や人の気配がちらほらありますが,やはりゴーストタウンに近い状況です。
田園風景はのどかなのですが。
CIMG0243

▼8月27日には,7月に学習会を行った石巻高等学校を訪問。
この日は文化祭で,クラス対抗のダンス大会を観戦してきました。
CIMG0264

文化祭で立ち話をした被災地在住のおばさんからは,現地事情をいろいろ聴かせてもらいました。
おばさんは,マスクマンが首都圏から来たと知るや,堰を切ったように話し始めました。
石巻市役所の対応ぶりに,激しく不満をもっておられます。
報道では,自治体の行政能力がパンクしているがなんとか頑張っているという切り取り方が多いようです。
しかし,現地の生の声は,全国のどこの役所とも同じ,お役所仕事体質が根強く残っているようで,
市民の切実な陳情に対して「権限がない」(これは「お断りの技術」の基本です)から始まって,あの手この手で逃げ回っているといいます。
おばさんの言によれば,「被災家屋に『住んで構わない』と言いながら最低限の行政サービス(治安・防犯に関わること)も『権限がないからできない』といい,権限のある部署への折衝もしてもらえず,放ったらかし」だといいます。
半年近く経過しても,放ったらかし。
そういう現状を「知らせてほしい」というのです。

▼8月28日には,気仙沼高等学校にて勉強の炊き出し学習会「東北大学への数学」を実施。
「おい,このやろ〜」の儀式を執り行なっている。
CIMG0291

▼最後まで講義を受けていた理系の受験生たちと記念撮影(文系の生徒さんは午前のみ)。
秋までにさらに力をつけて,次回の試合でまた組み合おう!
CIMG0294



写真館トップへ