東北慰霊の旅 [最終更新日:2011年5月8日]

数理哲人は,5月1日から2日にかけて宮城県・岩手県を巡る慰霊の旅を行い,
複数の高等学校を訪問して現地事情を聴き取ってまいりました。
お時間を割いて対応いただきました,各校の数学担当・進路担当の先生方には,感謝を申し上げます。
謹んで震災のお見舞いを申し上げるとともに,一日も早い復旧と復興をお祈りしております。

また,未来を担う若者に進学の道をあきらめさせない,という観点から,
数理哲人に協力できることがあれば,お申し付け下さい。

数理哲人は,千年に一度のレベルの自然の猛威を,自分の目で確かめて焼き付ける必要があると考え,
何カ所かの被災地をまわって,シャッターを切ってきました。
「そんな暇があったら,片付けの手伝いでもしてこい」とお叱りを受けるかもしれません。
しかし私は,現場を見ずして復旧や復興について語ることはできないと考えています。

自分の目で現場を見て,感じた驚きや悲しみを身近な人に伝え,震災後の社会のあり方を考えます。
自分の耳で話を聞いて,インタビューをすることで,何が必要なのかが判断できるようになります。
自分の足でがれきの上に立って,より具体的に考えることができるようになります。
自分の頭で思考を重ねて,たとえば義援金をつくり出す方法を考えることができます。

メディアを介するだけでなく,できる範囲で一次情報に接することに,この連休を使いました。
以下の写真は,撮影してきた生写真の一部を,被災地の皆様方の心情に配慮する形で切り抜き等の加工をしたものです。
正規のメディアではない私がこの場で公開するにはふさわしくないと考えられる多くの写真は,
身近な人に直接に伝え,ともに震災後の日本を考える素材といたします。

▼慰霊の旅の道中の仙台(荒浜)で,復興に向けるエネルギーを注ぐ儀式を執り行う。
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▼松島は,交通渋滞もあり,観光地としての営みを取り戻しつつあるようだ。
P5010036

▼南三陸町で黙祷を捧げる。
山の裏側にまで津波が回り込んだ形跡,海水の位置から判明する地盤沈下の様子をはじめ,多くのことを目でみて感じ取ることができた。
P5010046

さらに3日から5日まで,福島県立会津高等学校を訪問し,
勉強の炊き出しを行いました。
生徒さんたちは初対面のマスクマンを暖かく迎えてくれて,先生方との協力のもと,充実した勉強会になりました。
ここでチャージした闘魂で,放射能と風評被害を吹き飛ばしてしまいましょう。


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