震災対応・受験生支援基金口 [最終更新日:2011年6月11日]

震災関連
支援活動についてご報告とご支援のお願い

2010年6月11日

171-0033
豊島区高田3-10-12東海ビル4階
有限会社プリパス
代表取締役 米谷 達也

各位

 日頃はプリパスおよび弊社ウェブショップへのご理解・ご支援をいただき,誠にありがとうございます。さて,3.11の震災から3ヶ月が経過いたしました。今般の震災・原子力災害に伴い,弊社においても社会的責任を果たすべく,独自の支援活動を行っております。本状においては,現在までの活動のご報告をさせていただきます。同時に,
新たな支援活動を実行に移すための皆様のご助力をお願いしたく,その内容をご説明させていただきます。

 震災・原子力災害に関して,これまでの3ヶ月間に,下記のような4つの活動を行ってまいりました。

(1) 義援金・協賛金の拠出
 この3ヶ月間のプリパス・ウェブショップの収益の中から,義援金・協賛金(総額31万円)を拠出させていただいております。

義援金拠出先:日本赤十字社/福島県災害対策本部/宮城県
石巻高校気仙沼高校
協賛金拠出先:長野県栄村支援のための信州プロレスリング・ビッグハット大会

(2) 福島県における「勉強の炊き出し」の実施
 5月3日から5日にかけて,弊社所属のマスクマン・数理哲人講師が,福島県立会津高等学校を訪問し,90分9コマの「勉強の炊き出し」を行ってまいりました。この炊き出し勉強会は,原子力災害からの避難や風評被害に困惑されている福島県を応援するプロジェクトとして, 福島県立会津高等学校の協力を得ながら敢行されたものです。
 その模様は,書籍「
数理哲人講義録・東大への数学第7巻@会津高校」(B5版198頁)およびDVD(9枚組・約13時間)という作品として形を残し,これを「震災チャリティ商品」(定価31,500円・税込)として弊社ウェブショップにて発売し,その収益を義援金として充当させていただいております。

(3)
復興支援チャリティ・プロレス大会への協賛と参戦
 5月29日,長野オリンピック会場跡地であるビッグハット(長野市)にて,社会人プロレスごっこ団体「信州プロレスリング」が,3月12日未明の地震で被災した長野県・栄村の復興を支援するためのチャリティ・プロレス大会を実施しました。 会場には,栄村村長および避難生活をされている栄村民およそ50名様を含む4,600名もの観衆に恵まれ,プロレスイベントと平行して募金活動が行われました。
 この大会には,弊社所属の初代・算数仮面講師が
「算数仮面」のリングネームでレスラーとして試合に参戦し,会場に楽しい笑いを呼び起こしました。メインイベントでは長州力・藤波辰爾・初代タイガーマスクという昭和のレジェンド3人衆の闘いぶりを楽しむことができました。大会の模様は,NHK長野/信濃毎日新聞/週刊プロレスなど多くのマスコミに紹介されました。弊社ではこの大会の実施に協力させていただき,協賛金を拠出いたしました。

(4)
 被災受験生への書籍の贈呈
 弊社ウェブショップでは,<被災者特別支援制度>として,一部のアイテム(数理哲人著「数学格闘技・第1巻から第5巻)/特訓ドリルD31極限・微分,D32積分計算)を被災受験生(一般)に無償にて提供しています。さらに数理哲人の「激励サイン色紙」も付けています。

 この3ヶ月の活動のあらましは,以上であります。

 さて,弊社では,上記の活動を行うとともに,数理哲人講師が5月に二度にわたって「
東北慰霊の旅」「東北慰霊の旅2」を行い,被災地の高等学校のうちの数校を訪問して,現地事情を聴き取ってまいりました。その結果,いま必要とされており,かつ,実行可能な支援の方法として,大学受験生に学習参考書を寄贈する活動に着手することといたしました。

 
現地では,いまも学校が避難所となり。教職員がその対応に奔走しておられます。校庭・グラウンドには自衛隊の皆さんが常駐しておられます。交通事情はまだまだ回復途上のため,通学に膨大な時間がかかる生徒さんがいます。津波で自宅が流されたために学校の避難所に住み込んでいる生徒さんがいます。街の書店はみな流されているので,書籍が手に入りません。五月連休前後にようやく新学期をスタートした状況だということです。進学を目指す生徒さんたちにとっては,大学受験以前に,日常学習にも集中し難い,困難な状態が続いています。先生方は,生徒たちの学習支援・心の支援に奔走されています。

 このような現状に鑑み,弊社では,現地の大学受験生に,大学入試センター試験を目標とする数学の学習書を,印刷して寄贈する計画を立てております。この計画に,すでにご協力をいただいている事例を紹介させていただきます。数理哲人講師の著作の中で,
佐鳴予備校さん(インターネットによる映像学習システム@willの運営主体)のセンター試験対策講座のために入稿したテキスト4冊につき,同予備校のご協力をいただいたことで,同講座テキストの版下を利用して「被災地支援エディション」を編集することができるようになりました。また,弊社のテキストをいつも印刷いただいている,ひまわり印刷さん(東京都新宿区)には,このプロジェクトの意義をご理解いただき,特段に格安な印刷費用のお見積もりをいただいております。このように,関係各位からは当プロジェクトへのご協力・ご支援をいただいておりますが,それでも,支援教材の印刷には以下のような実費がかかります。

 宮城県立石巻高校・気仙沼高校在籍でセンター試験受験を目指す高校3年生に対し,
4種類各400冊で合計1,600冊(1冊平均180頁程度)の「センター試験数学・被災地支援エディション」を印刷する費用として,
総額約80万円。

 ところが,この全額を弊社の体力(事業規模)で支弁することは困難であるため,このうちの
半額(40万円)を目標金額と定め,以下の要項にて「受験生支援基金口」を設置することといたしました。各位にご支援をお願いしたく存じます。

法 人 様 :1口1万円から
個人の方:1口5千円から

お振込先(本プロジェクト専用口座):
三菱東京UFJ銀行・新宿中央支店(普通)3326944
有限会社プリパス 受験生支援基金口
ユ)プリパスジユケンセイシエンキキングチ

領収証が必要な方は,弊社ウェブショップ店長・奥英夫までご連絡ください。
お振込の旨をご連絡をいただけた方には,
特製「算数仮面バンダナ」または「数理哲人バンダナ」を1口につき1枚差し上げます。
本プロジェクトの進行状況等は,弊社ウェブサイトに随時掲載することによりご報告いたします。

また,上記口座にお振込いただく方法のほか, 弊社ウェブショップにて「算数仮面バンダナ」または「数理哲人バンダナ」を5,000円にてご購入いただく形も準備しています。
ウェブショップでのバンダナの売り上げは,すべて本プロジェクトの基金に充当いたします。

 現地に本を贈る時期的な目処としては,夏休みに入る前(6月下旬か7月上旬)を目標としております。また,仮に
目標金額を超えるご支援が集まった場合には,上記2つの高等学校以外の三陸沿岸地域の高等学校に対して,同様の書籍贈呈の支援を拡大したいと考えております。また,こうした困難は高校3年生に限るものではなく,現在の高校2年生・1年生の生徒たちも同様です。復興には長期を要することが予想されますので,同様の支援は2012年・2013年の高校3年生に対しても,持続して行っていきたいと考えています。
 以下,寄贈する書籍の著者である数理哲人講師からのメッセージです。

「被災地を訪問し,じかに見聞を重ねながら,どのような支援が必要か,また可能かを考えてきました。復興後の東北地方を支えていく若い世代を元気付け,アシストしたいという思いから,夏休みに勉強の炊き出しをすることなども検討しています。ところが,現地の高校では春休みから4月にかけてのスケジュールが吹き飛んでしまったので,夏休みを返上して通常授業にあたらなければならないようです。また,受験への対応以前に,まず通常授業のカリキュラムを回すだけでもカレンダーが埋まってしまうようです。そのような事情から,まずは書籍を贈るという形から入ることになりました。現地では,復興に向けてありとあらゆる方向からの支援が必要となっています。また,公的な支援には限界があり,民間の力で少しずつでも隙間を埋めていくような方法が必要です。同時に,一過性のことではなく,継続的な取組みが求められています。
覆面の貴講師より,皆様のご協力をいただきたく,お願い申し上げます。数理哲人」

 各位におかれても,これまでに幾多の募金をはじめとするさまざまな支援を行っておられることと存じますが,当プロジェクトの趣旨をご理解・ご賛同いただき,1口でもご協力を賜ることができれば大変ありがたく存じます。

当プロジェクトの担当(問合せ先)
有限会社プリパス 03-3205-6654
ウェブショップ店長 奥英夫 
oku@prepass.co.jp
お手数ながら,募金をいただけましたら,ご連絡先を上記までご一報いただけますでしょうか。後日に「バンダナ」をお送りさせていただきます。

 最後までお読みいただき,ありがとうございました,暑い夏に向かいますが,皆様におかれましても,お身体ご自愛下さいますように。

その後の
進捗のご報告


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