現代文の指導内容 [最終更新日:2010年2月4日]

○指導方針
主として
論理的な読解と文章作成の技術を伝授します。また,その土台作りのために読書指導を行ない,幅広い教養を身につけるための環境を用意します。

文章を読んでその内容を理解すること,そして文章を書いて主張を伝えることは,
知的活動を行う上での基本動作です。この2つをきちんと行なうには,適切なトレーニングが必要です。
「日本人だから,日本語は読める/書ける」と考えている人が世の中には多数存在しているようですが,まったくの誤りです。
「ほとんどの日本人が日本語を読むことも,書くこともまともにできない」ということが事実です。これは,道場主が多数の法科大学院受験者に読解の基本を教え,小論文の添削・指導をしてきた経験から断言できます。最高学府を出てさらに法律を学ぼうとする学生,もしくは会社での実務経験を経て大学院を受けようとする社会人でさえ,まともな読解・記述ができていません。もちろん,中には読解・記述の技術をきちんと身につけている人もいましたが,やはりそれはきちんとした指導を中・高時代に受けていた人でした。
すなわち,
きちんとした読解と文章作成の技術を中学・高校時代に学んでおくべきなのです。
当道場では,道場主が開発してきた論理的な読解の技術を伝授します。また,学年に合わせて適宜,作文・小論文の指導を行ないます。
また,読解力・記述力は読書量によって左右されます。
中学・高校時代に良書に多く出会うことが絶対に必要です。この観点から,各個人の状況に合わせて読書指導を行なっていきます。
さらに,文章を読み,書くためには,実は基礎となる教養が必要です。そしてこの
基礎教養は日常会話での知的水準が大きく影響します。当道場内では,身近な話題から社会時事に至るまで,常に「何?」「なぜ?」という疑問を積極的に取り上げ,または問いかけを行ない,生徒の知的な水準を高めていくことを目指しています。自然科学から社会科学に至る広い範囲での教養を身につけていきます。

○授業
現代文,作文・小論文の授業については不定期に行ないます。主として,定期試験後・長期休暇等,生徒の生活に余裕があるときに行ないます。
読解については,中学生では岩波ジュニア新書等の題材を用いて,
評論文・論説文の読み方の基礎を学ぶと共に,語彙を増やし,教養を広めていきます。高校生では,センター試験の現代文や東大入試の現代文の問題文を使って,paragraph readingの手法や構造的読解の技術を学びます。
作文・小論文については,
根拠に基づいて主張を立論する技術を扱います。文単位,節単位での文章の構造化から始め,最終的には大学入試小論文に対応できるレベルまで教えます。根拠に基づいて主張を展開する練習としてディベートなども活用していきます。

○読書指導
最終的には中学入学から大学卒業までに1000冊の本を読むことが目標です。1000冊読めば,知的能力を武器にして十分生きられるようになります。1年に100冊が当面の目標です。
中学・高校時代は乱読が基本ですが,当道場では,
学年に応じた必読図書を随時推薦していきます。重要な本については読後に内容を説明させたり,レポートを課したりすることがあります。

○教養を高める
新聞には毎日目を通すことを求めます(テレビ欄だけは不可)。 生徒自身の素朴な疑問を取り上げ,解説をしたり一緒に調べたりしていきます。こちらから質問をしたり,調べものをさせたりすることもあります。社会科学・自然科学の枠にとどまらず,
「なに?なぜ?」を大切にしていきます。


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