みなさん、プリパスへようこそ 
[最終更新日:2018年5月4日]

 『知恵の館』の創設からもう24年の歳月が流れました。2020年大学入試改革をはじめ,教育を取り巻く環境は変化してきていますが,考える力を育てる方針は不易の教えです。下記の文章(2011年1月)からの7年の間にも,東日本大震災を契機とする日本社会の価値観の変動がありました。弊社ではこの7年の間に,国際数学オリンピックメダリスト(3回)をはじめ,多くの若人が希望の進学を遂げて,プリパスを巣立って行きました。形あるものは壊れても,学んだことは壊れない。こうした先達の教えを伝達する教場を,現在は駒場(目黒区駒場3丁目)と本郷(文京区白山1丁目)に構えております。真摯に学ぶ意欲をお持ちの方をリスペクトし,ご参加をお待ちしています。

[最終更新日:2011年1月1日]

 わたしたちがプリパスの前身『知恵の館』を創設した1994年からもう17年の歳月が流れました。当時、すでに文部省による「ゆとり教育」は進展しており、同時に将来の「少子化」も予見されていました。しかし第二次ベビーブーム世代が大学に進学した直後ですから、過熱化した競争面ばかりが目立ち、これらの問題の意味を考える人は決して多くはありませんでした。このような時期に自分たちの学校をつくろうと考えたのは、過熱化した受験戦争の中で「勉強がすべて」「勉強さえできれば多少のことには目をつぶってもらえる」といった意識をもつ受験生を大量生産してしまったのではないかという自戒の念と、「合格」が当然となる時代がくる以上、もっと高い志をもった真のエリートを生み出したいとの強い思いからでした。「ゆとり教育」の問題点が露わになり、「少子化」により将来の日本を支える世代の母数が少なくなってしまった今日では、皮肉にもわたしたちの指向する教育の必要性がますます増しているように思われます。

楽になる大学受験

 さて、みなさんの世代はすでに少子化世代に属します。この十年間ほどで世代人口は急減しました。反面、大学の数は毎年増えています。いま、大学は急激に入りやすくなっているのです。定員割れしている私立大学も少なくありません。予想されていたより早く「大学全入時代」は到来しました。ですから、大学進学だけを目的とするなら簡単なことです。もはや大卒という学歴の価値は小さいものです。そんな時代であるからこそ、単なる学歴ではなく、「学校歴・学習歴」からにじみ出る「人格(学力を含むトータルな格式)」を備えることが求められているのです。
 みなさんには、大学合格だけを目標とするのではなく、その先を見すえていただきたいのです。プリパスに入塾される以上、みなさんは当然に成功します。問題はその後です。自分の成功は,自分だけの力で成し遂げるものではありません。自分が社会に何を還元できるのか,それを考えてください。それが実行できれば,報酬などは後から当然についてきます。

価値観の変革

 いまや社会はめまぐるしくスリリングに変化しています。価値観がうねりながら変わっている最中なのです。わたしたちには、既知の知のパラダイムを転換し、激変する未知の時代に向けて、主体的な問題意識を持ち、自ら情報を駆使することのできる技術力と判断力が求められているのです。すでにインターネットは生活の一部になり、わたしたちは膨大な情報の中にいます。溺れるほどの情報に取り囲まれているのです。しかしこれらの情報の中で真に役立つものはいかほどあるのでしょうか。情報は量ではなく質なのです。得た情報の質が勝敗を決する、これは受験に限ったことではないのです。プリパス自体も変革に対応するがために刻々と変貌を続けています。

上質の情報はどこに?

 では、みなさんが将来にわたってサバイバルしていくために、本当に質の高い媒体は何でしょう。新聞?テレビ?コンピューター?たくさんのメディアに取り囲まれていますが、実は一般に広く伝えられている情報は最上のものではありません。大量生産の商品と同じです。他人と同じものを手に入れても一流になれないのです。最高級品が往々にして職人の手作業によるように、上質の情報は人から人に直接伝えられ、大きなメディアには乗りません。わたしたちがプリパスで行おうとしているのは、人から人への知恵の伝承です。わたしたちが提供する情報の中には、参考書にも書いていない、衛星授業にも出てこない、最上の情報が含まれています。そんなはずはないって? 考えてみてください。「儲け話を見ず知らずの人に教える馬鹿はいない」のではありませんか? 活字や電波に権威を感じ続けるかぎり、見える世界は浅薄なものです。「汝自身を知る」ことからスタートし、自分の知見を総動員して判断を下すことが、確固とした未来を引き寄せるのです。

贅沢な指導環境

 プリパスにおいては、最上の力量を備えた講師たちと塾生たちとの距離がきわめて近いものとなっています。講師たちは、個々の塾生を熟知し、その個性をも意識しながら指導をしています。だから、塾生の学力を高めるという点では他のシステムと比較になりません。わたしたちがそのような姿勢で預かった生徒さんを育て、この理念を理解して努力を実践する生徒さんには、高い確率で「第一志望大学への合格」が返ってきており、それは必然です。プリパスが提供できる極度に高度なサービスは「学びのコンサルティング」です。「はっきりいってかなり贅沢です」とは、卒業生の言葉ですが、わたしたちの努力が報われる褒め言葉でした。

長いものに巻かれるな

 わたしたちの理念と力量を信頼して通ってくださる方には、生涯の財産となるおみやげをもって卒業してもらえることでしょう。
 長いものに巻かれない
 自分の意志で価値あるものを選択できる
志の高い学生さんの入塾をこころよりお待ちしています。

有限会社 プリパス
代表取締役 米谷達也